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フラワーアレンジメント系資格……フラワー装飾技能士

フラワー装飾技能士

フラワー装飾技能士とは? どんな階級があるのか?
どんな勉強をすればいいのか? 受験用のテキストや、試験の合格率は?
などの情報を紹介します。

フラワー装飾技能士とは

フラワー装飾技能士とは、花職業技能者の技術と地位の向上を目的とし、1983年よりスタートした資格です。
3級・2級・1級があり、合格すると、級により厚生労働大臣名or都道府県知事名の合格証が発行される国家資格です。合格者は「技能士」と呼ばれます。(1級に合格したら、「フラワー装飾1級技能士」です)

この資格は、花屋さんや、フラワーデザイナーになるためには、必須のものではありません。むしろ取得には、「あまり大きな意味はない」という考えを持つ人もいます。
しかし、取得すれば箔付けにはなりますので、私は無駄とは思いませんが、2級や3級では資格として弱いかと思っています。
取るのであれば、1級まで取ることをお勧めします。

管理人自身は、技能士資格は持っていません。取る必要がなかったためです。しかし、時間と金銭の大きな余裕があれば、取っても良かったかと思っています。

金銭・時間の余裕があるかどうかは、フラワー装飾技能検定を受けるにあたって、重要な要素になります。検定試験は、学科と実技があるのですが、実技の練習の方に非常にお金と時間がかかります。テーブル花やブーケなどを作るので、その練習のためだけに、まとまった数のお花を、何度も用意しなければなりません。練習の花代の総額が、10万円を超えることもあるでしょう。時間制限のある中での実技ですので、受験に臨むには、回数を重ねて熟練している必要があるのです。

フラワー装飾技能検定の準備は、「大変」だと、受験経験者は口をそろえて言います。しかし、だからこそ箔付けになり得る資格だと言えます。
大変なフラワー装飾技能検定が、自分にとって必要だと見極めた方は、しっかりと事前に準備をして、受験に備えてください。下手では受からない試験です。

フラワー装飾技能検定の実施機関

国(厚生労働省)の定める実施計画に基づき、中央職業能力開発協会が試験問題を作成し、各都道府県が試験を実施しています。受検申請書の受付、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。

試験の実施は、年1回。具体的な日程は、中央職業能力開発協会のサイトで公表されています。
毎年、3月に入ってすぐに実施が公示され、4月上旬に受験申請を受け付けます。大体例年同じ日にちなのですが、過去に、その年によって数日の差があったこともあるので、必ず公式サイトで確認するべきです。


各都道府県の職業能力開発協会の情報は、こちらで一まとめになっています→中央職業能力開発協会
ご自分の受験する都道府県のページをご覧ください。

フラワー装飾技能検定の申し込み方法

【1】ネット申請……受験の申請をインターネットから行うことができますが、ネット受付に対応していない都道府県もあるため、あらかじめご確認ください。受付期間が10日程度と短いので、うっかり申請し忘れることの無いようにご注意ください(逃してしまうと、次回受付まで1年待たなくてはなりません)

【2】書類申請……受験する都道府県の職業能力開発協会から申請書類を取り寄せ、郵送または持参で申し込みます

フラワー装飾技能検定の受験料

各都道府県で定められていますが、2020年現在で、標準的には21,000円(税別)程度です。

受験申請後、払い込まれた受験料は、申請を取り消しても返還されませんのでご注意ください。

フラワー装飾技能検定一級の試験内容・合格率など

  • 受験資格……7年以上の実務経験が必要。但し、専門高校等の在学中に2級に合格している場合には、卒業後2年の実務経験を経て3年目に受検可能
  • 実技試験……立食用卓上装飾花・卓上装飾花・ブーケの製作作業。各課題の制作時間は、30分~60分ほど
  • 学科試験……花装飾の歴史・用語・技法や植物の種類などの知識問題。試験時間は1時間40分。出題数50題
  • 証書……厚生労働大臣名の合格証書
  • 合格率……50%台

フラワー装飾技能検定二級の試験内容・合格率など

  • 受験資格……原則的には、2年以上の実務経験が必要。(但し、フラワー装飾に関する学歴などがあれば、実務経験無しでも可)
  • 実技試験……花器付盛花・コサージ・ブーケ・籠花(スタンド花)・贈呈用花束などの製作作業(毎年若干変更される)。各課題の制作時間は、30分~60分ほど
  • 学科試験……花装飾の歴史・用語・技法や植物の種類などの知識問題。試験時間1時間40分。出題数50題
  • 証書……都道府県知事名の合格証書
  • 合格率……2005年度は70%台

フラワー装飾技能検定三級の試験内容・合格率など

  • 受験資格……原則的には、6ヶ月以上の実務経験が必要。(但し、フラワー装飾に関する学歴などがあれば、実務経験無しでも可)
  • 実技試験……花束及びリボン・バスケットアレンジメント・ブートニアの製作作業。各課題の製作時間は20分~30分ほど
  • 学科試験……花装飾の歴史・用語・技法や植物の種類などの知識問題。試験時間1時間。出題数30題
  • 証書…都道府県知事名の合格証書
  • 合格率……70%台

合格発表

各都道府県により異なりますが、公式サイト(各地域の職業能力開発協会の公式サイト)で発表され、職業能力開発協会に掲示され、合格者のみ葉書で通知される、という方法がスタンダードです。
詳しくは、ご自分の受験を管轄する職業能力開発協会で確認してください。

その他の情報

合格証書をなくしてしまったら?

再交付が受けられます。各都道府県に申し出ましょう。

技能検定に合格していないのに、「技能士」を名乗ったら?

法律違反です! 職業能力開発促進法の規定に基づき30万円以下の罰金に処せられることがあります。

「実務経験」は、どうやって証明する?

受験資格の「実務経験」については、受験書類の職歴欄に記載するだけで、特に証明する必要はありません。
花屋バイトの経験は、書類上の証明ができないことも多いですが、経験が真実ならば、職歴欄にそれを書くだけで大丈夫です。

学科試験の過去問題は、必ずチェックするべき

※管理人の個人的見解です

管理人は、学科試験の過去問題を見たことがありますが、「クイズみたい」という印象を受けました。
表現が難しいのですが、各問いの難易度がバラバラで、常識以前の知識で答えられるようなものもあり、正誤を断定できないデザインの問題あり、という具合でした。

難しいテストというよりも、不思議な気持ちになるようなテストでした。必ず過去問をチェックして、出題の雰囲気に慣れておく方がよいと思います。

フラワー装飾技能検定のテキスト

★フラワー装飾技能検定中央協議会による「フラワー装飾の正しい知識と学科試験問題集」はこちらで買えます→フラワー装飾の正しい知識と学科試験問題集

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フラワー装飾技能検定の受験対策……講座・スクールの紹介


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