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習い事の教室は移ってもいい

習い事の教室は移ってもいい

習い事の教室に入ったが、他所に移りたい。でも、そんなことができるんだろうか……というときにお読みください。
教室を移るにもいろいろなケースがありますが、ハードルの低いものから解説していきます。

習い事の教室を、やむを得ない事情で移るなら……

(管理人が東京在住なので、東京の現状に従って書きます。地方は少し温度感が違うかもしれません)
では、一番ハードルの低いところからいきます。
習っている本人は、まったく移りたくないのだが、引っ越しや、稽古の曜日が仕事であけられなくなったなどで、今まで通っていた教室に行けなくなってしまう……ということがあります。

「まったく移りたくない」のであれば、教室を移ることは、最後の手段で良いと思います。
引っ越し先から通えないのか、自分があいている曜日を先生に申告して、なんとか互いの日程を合わせられないか、などの手段を考えてみましょう。通えない状況が、期間限定だとわかっていれば、その期間が終わるまでいったん休みにすることも選択肢に入れて良いと思います。習い事は、同じ先生に継続して習う方が、何かとメリットがあるものです。

どう考えても別の教室に移らなければ勉強を続けられない、となったら、先生とよほどドライな関係でなければ、事情を話して相談に乗ってもらうと良いです。
例えば、
「隣の市に引っ越し、仕事先から教室に来ると、レッスン時間に間に合いません」
などのように、ストレートに具体的に言えると話が早いです。
親切な先生なら、良さそうな教室が隣の市にないか探してくれるかもしれません。また、意外に先生自身の別教室が、隣の市にあるかもしれません。

注意した方が良いのは、通えなくなる可能性を示唆しただけで、もうその時点で態度が変わる先生です。そうなったら、相談相手にふさわしくない先生かもしれないと思って、相談するかどうかをもう一度慎重に考えてください。(私なら、そんな先生のもとに長居したいとは思いませんが)

別ジャンルの花の習い事に移るなら……

別ジャンルの花の習い事に移るとは、フラワーアレンジメント教室からプリザーブドフラワー教室に移るようなことです。
これは、最初に通っていた教室の先生からすると、生徒が一人やめていくだけのことですので、上の項のケースよりもむしろシンプルです。

別ジャンルに移ることを、わざわざ通っている教室の先生に報告する必要はありませんので、移動自体も黙っていればいいです。
黙っているとまずいかもしれないのは、先生と友人や親せきの場合(もともと近しい関係にある場合)です。その場合は、報告するかしないかは、相手を思いやって決めてあげてください。

同ジャンルの別教室に移るなら……

これが一番微妙なケースです。これは、同じスクールや同じ流派の、A先生の教室からB先生の教室に受講者本人の意思で移ることを指します。
これはそもそも、「不可能ではないのか?」と思っている人も存在しています。
それは、
「A教室に入ったら、もうA先生の子であって、ほかの先生は請われても遠慮するもの」
と教えられたり、
「スクールのシステム上、移動できません」
と教えられたりしている人がいるからです。

しかし、本当に上記のようなシステムや習慣を持っているスクールがあるとしたら、よほど旧弊な考えを持っているところだと思います。ほとんどのスクールは、受講者本人の自由意思で教室を選ぶことを可能にしているはずです。そのほうが、常識的ではありませんか。(私立高校が同じことをやったら……と考えてみてください。移動を禁じるなど、相当非常識ではありませんか?)上記のようなことを生徒に言う先生は、生徒を囲い込みたい気持ちを強く持っている先生だと思います。そして、その先生の考えを言っているだけで、スクールの本部は教室の移動を禁じてはいないと考えるのが順当です(正確に確かめたければ、スクール本部に問い合わせてみれば良いです。名乗らずに電話しても、一般的なこととして答えてくれるはずです)。

ただ、波風の立つようなお弟子さんの移動は、できればしないでほしいと思っている先生はいると思います。都会よりも、田舎に圧倒的に多くいるはずです。受講人口がもともと少ない小さなコミュニティでは、受講者の移動はわりと簡単にわかってしまいます。
「A先生の教室よりも、B先生の教室で学びたい。受け入れてください」
と言われればB先生はうれしいはずですが、A先生への申し訳なさで断るということはあるかもしれないです。
そうなったら、結局受講者本人が現状を見極めて進む道を選んで行くしかないのですが、教室の移動は本来禁じられるはずのものではないと、重ねて言いたいと思います。


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