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花器の処分方法:買取・リサイクルなど

花器の処分方法:買取・リサイクル

処分したい花器を売る、買取りしてもらう、リサイクルしたい、と考えている人のためのページです。

※花器の処分方法として、下の二つの方法の情報もご活用ください

花器を買取りしてもらうなら

花器は、リサイクルショップや古物商に買取ってもらえます。こんなワード「花器 買取」「花器 買取査定」「花器 買取 リサイクル」で業者を探してみましょう。
ただし、モノによっては、
「買取不可です」
と、持って行ってもらえなかったり、
「引き取りは可能ですけど、お金になりません」
と言われる可能性も高い(要するに、ほぼ価値が無いと査定される)ことをあらかじめ承知しておきましょう。

また、一応値は付いても、数万円にはなるだろうと予想していたものが「1000円です」と言われてがっかりする、ということも大いにあることを想定内にしておきましょう。

「数十年前の花器」なんて、高値が付く理由にならない

いかにも古そうな花器を見ると、高値がつくかもしれないと思いたくなる気持ちはよく分かります。しかし、数十年程度の古さだと、それだけでは高値の理由にはなりません。
江戸時代末期頃の花器でさえも、「古い」だけがセールスポイントでは、それほどの値はつかないのです。

古くて、状態が良くて、品も良くて、作者が○○で……などの条件がそろってくると、高値買取の可能性が出てきますが、「ただ年月がたった」だけで値段が付くのは、相当昔のものです。
なので、「おばあちゃんの時代のものだから」というくらいでは、大金になるなどとは期待できません。

買取業者が嫌うもの・好むもの

骨董店でも、リサイクルショップでも、欠けている花器は基本的には嫌われます。欠けているのにほしいと言われるのは、花器にそれなりの理由がある(何らかの貴重な要素がある)ときです。
また、汚れているものは、買う側の心証が悪くなります。

反対に、買取業者に好かれるものは、高級ブランドのものや、作家ものの花器です。
箱や説明書きは、無いより有る方がずっといいです。また、作家ものは、「どこでどうやって入手した」と分かっている人がいると強いです。

買取は、「送る」か「持ち込み」か、「訪問」

買取で一番簡単に済ませられるのは、花器を箱に入れて業者に送る方法です(梱包の手間はありますが)。この方法だと、「一箱いくら」みたいに、定額で買っているところもあります。

直接業者の顔を見て取引するなら、持込か、訪問買取を受けることになります。
訪問買取は、そこそこ品物か交渉術(もしくは両方)に自信がある方が良いと思います。多分、訪問買取を申し込むときに、電話口(最近はメールでも可)である程度「どんなものがあるのか」の聴取が行われ、向こうが、
「これはダメだな」
と思われたら来てもらえないかもしれません。2~3箇所の店に申し込んで、全店から断られたら、「その程度の品なんだろう」と思うしかありません。

ネットオークションに出す

もしかすると、現在ではこの方法が一番お金になるのかもしれません。
ヤフオク!などのネットオークションに出品してみると、意外なほど速やかに、しかも高値で売れることがあるようです。私は、たまにヤフオク!を覗いてみるのですが、草月流花器の中でも安価な花器が、10,000円近くの値段で売れているのを見つけて驚いたことが何回かあります。

発送や決済の手間が苦にならないなら、オークションで売るのは良い方法だと思います。何しろ、買取業者には「無価値なゴミ」扱いされるものにも値段が付くことがあるのですから。
「値はついたけどたった100円……」
というようなこともあるかと思いますが、それでもゴミより余程マシです。

参考までに、ヤフオク!出品の花器は、このようなものが出ています。

フリーマーケット(リアル&アプリ)で売る

まずはリアルなフリーマーケット出店について言いますと、自治体や市民団体が出店を募っているフリマに、自分で参加するところから始めて、自分で品物を持って売りに行きます。

花器は持ち運びが大変なので、絶対に売れ残らせたくないと思ったら、最後はただ同然にしてしまうという手もあります。

オークションでもそうなのですが、花器に詳しくない人が花器を売るときには、嘘情報をお客に伝えないように注意しましょう。
たとえば、器の裏に「柿右衛門」と書いてあっても、柿右衛門作とは限りません。柿右衛門本人の作ではなくて、「柿右衛門工房」の作だということもあります。それを深く考えずに「柿右衛門作です」と言ったら、ウソを言って売ったことになります。
こういうときに、本人作か工房作かわからなかったら、自分がわかっている事実だけを言いましょう。つまり、
「裏に、柿右衛門と書いてあります」
とだけ言うのが、売り子の正しい態度です。

また、「なんとなく高級に見える」というだけで、「たぶん、相当良いものなのだと思います」などと言うのも、売り子としては無責任な発言になります。花器を見慣れていない人、器ものに何の興味もない人には、雰囲気だけで「良いもの」に見える器もあります。
根拠もなしに、勝手に良さそうな情報を捏造してしまわないように気をつけてください。本人に悪気が無くても、心から「良い器に違いない」と思って言ったことでも、結果的に「ウソを言って売った」ことになります。

現在では、リアルなフリマよりもずっと手軽にできるのはフリマアプリの方です。メルカリ、ラクマなど、自分の使いやすそうなもので試してみましょう。もし売れなかったとしても、リアルと違って運搬の手間などが無駄にならないところが気軽で良いです。


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