HOME > コラム > 生け花教室に入る前の疑問(お金がかかる?厳しい?怖い?など)

生け花教室に入る前の疑問(お金がかかる?厳しい?など)

生け花教室に入る前の疑問(お金がかかる?厳しい?怖い?など)

これから生け花教室に入ろうかと考えている方から、よく聞かれる質問に答えてみようと思います。

生け花教室って、厳しい? 怖い?

「厳しい」の定義にもよると思いますが、一般的な教室では、厳しい・怖いということは無いです。お花の先生も客商売なので、楽しい教室にして、生徒さんに居ついてもらいたいと思っている人が多いのです。一般的とは言えないような、かなりハイクラスの教室だと、厳しく指導することもありますが、それは習う方も了解していることです。

各流派の本部の教室でも、講師は基本的に笑顔です。「怖い教室」にしなくても、生け花の本質の話はできるのですから。

生け花教室では、技術の習得以上に、「精神論」の講義があるもの?

あまり無いと思います。生け花は、流派により、かなり考え方が異なるので、古典派の流では、精神論の講義があることも考えられますが、技術の習得より大事ということは無いと思います。よって、花に触りたくて教室に入ったのに、なかなかそれができずに「心」の問題ばかり説明される、ということは無いと思っていいです。
よく、フィクションの世界で描かれる生け花教室では、高度な精神生活の話が出てきたりするのですが、あれは虚像と思ってください。

花の教室で、精神論に話が及ぶことは、現実的には無いことは無いのです。しかし、あくまでも自然な会話の中で、そのような領域の話になることもある、という程度です。

生け花教室には、着物で行くの?

着物を着ていけばな教室に通っていた時代というのは、庶民の普段着が着物だった時代でして、遠い昔のことです。
生け花の作業は、枝を切ったり曲げたりすることが多いので、どちらかと言えば活動的なスタイルの方がいいくらいです。

各流の家元などが、ステージの上で着物で生けて見せたりするのは、一種の「ショーの演出」であって、特殊な場面のためのものです。

生け花は、長く習わないといけないもの?

生け花を長く習っている人はたくさんいます。しかし、稽古を長期にするのか短期にするのかは生徒さんの自由です。なので、やってみて合わなかったら、嫌々続けることなどありません。

最初から「短期間だけ習いたい」という希望の入門者もいます。また、教室案内に、「短期可」と謳っている教室もあります。短期ですませるという選択肢は、常に生徒の側にあってしかるべきものです。

稽古を長く続けることは、どちらかというと「生徒がやめないように頑張る」ものではなく、「先生の側が、やめさせない魅力を持ち続けるように頑張る」ものなのです。

生け花を習うと、お金がかかる?

生け花を習うのにお金がかかるのか、という質問については、少なくとも「月謝と花代がかかる」ということは確実に言えます。(まれに「花代実費のみ」の教室があり、その場合には「花代だけかかる」ということになります。

生け花教室は、生徒募集の広告を出しているところであれば、かかる金額を明記している方が普通です。「月謝(または1レッスン)いくら、一回の花代はいくら」と書いてありますので、それを見て計算すれば、一か月にいくらかかるのか、一年ならいくらかかるのか、簡単にわかります。広告を出していない教室でも、電話やメールで確認すれば、月謝や花代の金額は教えてもらえます。それを隠す教室があるとは考えにくいです。

つまり、ほかの習い事同様に、知りたいと思ったら「いくらお金がかかるのか」は、事前に明確にわかります。

免状料が知りたい方には、一般的な情報として言いますと、大体、入門して一番最初に取る免状は、多くの流で1万円前後です。そして、教えられる免状(師範免状)にまで進むと、最低でも2万円くらいはかかります。そこから、上のお免状に上がるたびに、少しずつ免状料も上がり、あるところで10万円を超えてきます。

10万円を超える免状は、ある程度以上に本格的に勉強したい人しか取らないものと考えていいです。なので、10万円を超える手前でとどまっている人はたくさんいます。
免状は、取る本人の意思で取るものなので、どこまで取るのかは本人次第です。本人の昇格の考え方と、かけても良いと考えているお金の額により、一番上の免状まで取る人もいるし、免状は一枚も取らない人もいます。免状のことなど何も意識しないで稽古している人も、わりとたくさんいるものです。


ページトップに戻る