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先生へのお中元・お歳暮・各種お礼はどうする?

先生へのお中元・お歳暮・各種お礼はどうする?

習い事の先生に、お中元やお歳暮はどうするものか? 中元・歳暮以外のお礼の類は……? 人によっては微妙な問題です。

習い事の先生に、中元・歳暮は必要か

そもそも、習い事の先生に中元・歳暮は必要なのでしょうか。

もはや、お渡しするのが常識、という世の中ではありません。基本的には、渡したい人が自分の考えで渡せばいい、ということになります。
しかし、その加減がわからないんだ、という人も多いので、この記事を設けました。

ごく一般的・常識的なことをここでは書きます。
渡した方が良いかな、と思われるのは、以下のような場合です。

  • 「渡すのが当然」と自分で思う場合
  • ほとんどの受講者たちがどうやら渡しているらしいと分かった場合
  • 先生に、特別なお世話になった場合・特別なお手間をかけることがあった場合
  • お渡しする必要があります、と誰かにはっきり言われた場合

重ねて書きますが、「渡した方が良いのではないかと思われる場合」です。上記に当てはまっても、「自分はする必要ない」と思ったら、本当にしなくて良いと思います。あくまでも、目安として書きました。

ほかの人が渡しているのかどうかを知るには

中元・歳暮を人が渡しているかどうかというのは、気を付けていないと分かり難いです。
いや、気を付けていても分かり難いかもしれません。そもそも、先生の自宅に人が送っていたら、それは分かりようがありません。なので、教室で直接渡している人がいるかどうかだけを注意してみてみましょう。

みんなの前で、あからさまに物やお金を渡す人はあまりいません。教室の外でそっと、とか、先生が生徒さんたちに囲まれていないところを見計らってそっと、となります。お中元・お歳暮の季節が始まったら、早いうちからこっそり観察しておきましょう。

もしも、「先生にお中元・お歳暮をしていますか?」とストレートに聞ける相手がいたら、聞いてみましょう。また、教室の古参の生徒さんでまとめ役になっているような人などに聞けるようなら聞いてみましょう。

「お礼」や「挨拶」は、したいときにすればいい

お中元やお歳暮は、するとなったら毎年2回ずつきっちりやらねばならない……というものでもありません。
お礼も挨拶も、気持ちのものです。
例えば、

「自分はお歳暮だけでいいと思う。お中元は失礼させていただく」
「資格試験の受験対応など、特にお世話になった年だけで良い」
「中元・歳暮ほど改まったことはしたくない。それよりお誕生日にちょっとしたプレゼントを贈りたい」

というように、ご自分の思うところがあるなら、それに従えば良いと思います。
「当然、中元も歳暮もするべきです」と思う人は、そうするのが良いです。

習い事の中元・歳暮の相場金額は?

さらに微妙な領域に斬り込んでいこうと思います。
「お中元・お歳暮をするとして、いくらくらいが相場なのだろうか?」

管理人は、大勢の生徒さんを抱えるいけばなの先生にやとわれていたことがあります。その経験から言いますが、同じ環境で習っている生徒さんたちの、お中元・お歳暮は一様ではありませんでした。まったく、各人ごとの考えで届けられたもので、「主流はこうだった」と言うことすらできません。
つまり、相場は無いに等しいと思います。

相場は無いに等しいですが、「考え方」の例を挙げるのであれば、下記のようになります。

  • 世の中元・歳暮相場金額で最も多い価格帯(2020年現在で3,000円くらい)
  • 月謝の半分くらい
  • 月謝と同じくらい
  • 習い事に月々かかるお金の2割くらい
  • 習い事に月々かかるお金の3割くらい
  • 習い事に月々かかるお金の5割くらい
  • 習い事に月々かかるお金の7割くらい

↑このような考え方の中で、自分にしっくりくるものがあったら採用してみてください。

※もらう側の気持ちを書きますと、「思いのほか少額」では驚くことも困ることもありませんが、「思いのほか高額」は困惑することがあります

中元・歳暮をしないと冷遇される?

中元・歳暮をしないと冷遇されるのでは……?という心配は、少なくとも現在の東京では、「そんなものはフィクションの中の話」と言って良いです。50年前ならいざ知らず、現在の都会でそんなことをしていたら、最終的に先生自身に悪いうわさが広がってしまうでしょう。

しかし、地方ではまだ分かりません。(管理人は東京在住です)季節の挨拶をしない生徒をあからさまに冷遇する先生も、いないとは限りません。個人的には、そんな先生のもとにいなくてもいいように思いますが……

各種お礼はどうする?

中元・歳暮以外の「お礼」も、必要な人が必要なときにすれば良いことです。
これは、ケースバイケースすぎて目安となるものを挙げにくいので、管理人が個人的に「こんなときにはお礼をした」という例を挙げてみますと、
(管理人はいけばなの個人教室に通っていました)

  • 高価な道具・資材を貸してもらったとき
  • こちらの勝手なお願いを聞いてもらったとき
  • 上記以外で、お礼しないと収まらないくらいのお世話になったとき
  • お免状のお礼

↑このくらいだと思います。最後の「お免状のお礼」は、必須ではないので、必要な人だけすれば良いことです。

メールでのご質問「お免状料の渡し方は?」

前サイト時代にメールで受けたご質問で、免状料の渡し方について尋ねられたことがあったので、ここに紹介しておきます。

Q「お免状の料金は、どうやって渡すのが礼儀なのですか?」

管理人のその時の返信は、

A「ごく普通の封筒にでも入れて渡すだけで良いと思います」

でした。少なくとも、草月流いけばなの免状料であればこれで済みます。もっと古典的な習い事だと、別の作法があるのかもしれません。


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