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陶芸:花の資格に関連する習い事

陶芸:花の資格に関連する習い事

花飾りの習い事(いけばな・フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーなど)をしていると、花を生ける器にも興味がわいてくるものです。その結果、自分でも器を作り出す人が、かなりの数で存在します。モノ作りが好きな人だと、花よりも器作りの道にのめり込んでしまうことがあるほどです。

花を習うと、器が作りたくなる人がいる

装花のジャンルの習い事をしている人の中には、花を飾る器までも自分で作りたくなる人がいます。特に、いけばなのジャンルに多いように見受けられます。

作品全体の統一感というか、世界観を重視して、「すべてを、自分の思うとおりに作り上げたい」と思ったときに、既成の器には無いものを求め始めると、いっそ自分で作ってしまおうと思うのは不思議なことではありません。
自分で器を作ろうと思い立った花の作者は、飛び込みで作れる工房や、モノ作りができる教室を探したりし始めます。

自作花器を作る素材としては、陶器・金属・ガラス・樹脂など、いろいろなものがあるのですが、最も一般的なものは陶器(陶芸)です。世に陶芸教室や、体験制作を受け付けている窯元などは多く、ガラス工房や金属加工、樹脂加工のできる場所とは比較にならないほどの数があります。カルチャーセンターにも陶芸教室はありますので、身近で始めることは難しくありません。

花器を焼くには、家庭では難しい

陶芸作品を、自宅で一人で作ることは、できないことではありません。市販されている「オーブンで焼ける陶芸セット」のようなものがあり、お皿や箸置きなどは、セットについている説明書を読んで作れてしまいます。
小さいもの、高さがそれほどないものだけを作っていくなら、「オーブン陶芸」でも作り続けられます。

しかし、花飾りに実用性が大きい花器を作ろうとすると、家庭用のオーブンの中には収まらなくなります。そうなると、やはり陶芸専用の窯のあるところで作業することが必要になります。
そこで、陶芸を習える場所を探すわけですが、探し方については、次の項を参照してください。


陶芸ができる場所を探す

(陶芸は、単発の制作をさせてくれるところと、継続的に通って技術を学べるところがあります。まず、自分はどちらに行きたいのかを考えましょう。深くは考えていないのであれば、とりあえず一度は単発の制作を申し込んで体験してみることをお勧めします)

陶芸制作ができる場所は、以下のようなところです。

  • 陶芸教室
  • カルチャーセンター
  • 陶芸工房(制作の申し込みを受け付けているところに限る)
  • 窯元(制作の申し込みを受け付けているところに限る)
  • 陶芸体験イベント

上記のような場所で、単発なのか、継続なのか、自分の望むやり方で陶芸ができるところを探して見ましょう。陶芸に関しては、カルチャーセンターや個人教室でも、入会せずに単発で利用できるところが多いので、宣伝文句に「単発・体験可」のような文字が無くても、問い合わせてみると一回限りの人でも喜んで受け入れてくれる可能性があります。

単発講座をweb検索で探すときには、「陶芸体験」「体験教室」「体験講座」など、「体験」というワードをつけて探すとヒットしやすくなります。
単発講座で注意するべきことは、どんなものが作れるのか、必ず確認することです。
例えば、単発の体験講座の申込者は箸置きしか作れない、というところもあります。とりあえず箸置きでも陶芸体験できれば良い、と考える人ならいいのですが、「簡単なものであっても、どうしても花器が作りたい」と考えている人には、確認しないで申し込んでしまうと、時間とお金の無駄遣いになります。

陶芸の申込前にチェックしておくこと

最低限、申込前にチェックしておくべきことは、何が作れるのか、費用はいくらかかるのか(大きいものを作ればかかる費用も大きくなります)、時間制限があるのか、焼き上がりにどれくらいかかるのか、焼きあがったものはどうやって受け取るのか、などの事柄です。これらをチェックし、自分にとって無理がなく楽しめると思えるものを探しましょう。

陶芸で自作することのメリット

オンリーワン花器を手に入れられる

陶芸で、自作花器を作れるようになると、市販品の中には無いような花器を手に入れられます。これが最大のメリットでしょう。

花瓶の一か所に、花を挿しこめるような穴を開けてみたり、口をつぶして花を留めやすくするなど、自分でアイデアを生かした造作ができます。また、絶対にありえないような、とんでもない配色の器も作れます。
一般的に使いやすいかどうかなど関係なく、作者の都合にすべてを合わせた花器を作れるわけです。

花の展覧会に出品するような人は、自分の構想する作品を成立させるための花器を探し回ったりすることがあるものです。そして、いくら探しても望む花器に巡り合えない、ということもよくあります。そんなときでも、自分で花器を作れるなら、「探すより、作る」という道を選べるようになります。

陶器を見る目が変わってくる

花飾りのアイテムとして、花器は重要なものです。その花器の中で、一番多いのは「陶器花器」です。

陶芸経験から、陶器についての理解が深まれば、自作でない陶器花器を見る目も変わってきます。それは、「器の目利きになる」とうことではなく、花を生けるときに、より深く器と相対することができる、という意味でです。

花器を知り、陶芸でモノ作り体験を重ねると、花を生けるセンスも磨かれるのではないでしょうか。

陶芸で自作することのデメリット

デメリットは、一つしか思いつきません。(「デメリット」と言うべきではないような気もしますが)

花器に限らず、陶芸を趣味としている人のあるあるとして、継続して陶芸制作していくと、家の中に自作陶器がどんどん増えていくことになります。
いくら増えてもかまわない、という人はいいのですが、限りのあるスペースで暮らしているところに、重ねて収納しにくい花器類が増えていくと、いつか家族に文句を言われたり、自分でもうんざりしてきたり、ということがあります。
人によっては、数年に一度の大量処分を実施している人もいます。

陶芸の資格

花のために陶芸をする人で、資格まで取る人はなかなかいないのですが、一応このような資格がある、という情報を載せておきます。

  • 陶芸療法士
  • アマチュア陶芸家資格
  • 認定陶芸士・認定講師

管理人の陶芸体験(下手でした)

管理人は、二回だけ陶芸教室で作陶したことがあります。
ブログで記事にしているので、こちらに画像は貼りませんが、「飯能窯」に単発の申込をして、教室の先生につきっきりで指導を受けながら作りました。
二回行ったうち、初回は花器を、二回目は抹茶茶碗を作りました。

二回目が花器でない理由は、「自分が満足する花器を作ることなど無理」と、一回目のときに思い知ったからです。私は、自作花器の不細工な形を、「これはこれで良し」とすることができませんでした。
二回目に作った茶碗も、全然気にいってはいません。気に入らないけれど、とりあえず実用品なので使っています。

現在、積極的に「三回目に行ってみよう」とは思っていませんが、仲間に誘われたらもう一回だけ行ってもいいかなと思っています(作りたいものが決まっています)。
自分の経験からいうと、2~3回やってみて、毎回自分の作を愛せなかったら、その人は陶芸には向いていない人なのではないだろうか、と思っています。おそらく、管理人は、陶芸には向かない人間です。


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