花の教室に「復帰」したいなら
花のレッスンを何らかの理由でやめてしまっても、何年かたった後に、
「また始めようかな」
と思うこともあります。そんなときに役立つ情報をいくつか紹介しようと思います。
元の教室に簡単に戻れるもの?
事情があって教室をやめた、でも数年後に、状況が変わってまた花を習えるようになった。前に通っていた教室に戻りたいけど大丈夫だろうか……と悩んでいるなら、悩む必要はいっさいありません。戻って大丈夫に決まってます! 花から離れて、また戻ってきたときに、
「やっぱり、この教室に戻りたい」
と言われたら、嬉しくない先生はいないので、大歓迎されるはずです。
「転勤などで仕方なくやめた」ような理由ばかりか、「ほかの趣味に心変わりした」という理由で去った人が戻ってきた場合でも、迎える側は嬉しいものです。
もしも、戻ってくる人を歓迎しないとすれば、やめたときに何かがあったような場合です。何かのゴタゴタがあって音信不通になり、その後何年かたって戻って来たいと言われても、それは警戒されてしまいます。要注意人物が再び現れる、ということですから、先生の側は警戒して当然です。
しかし、そんな人はめったにいるものではありません。
普通にやめた人がまた帰ってきてくれたなら、先生側としては嬉しいだけです。
復帰するのに恐縮する必要はない
上にも書いたように、生徒さんに戻ってきたもらえた先生は、普通なら嬉しいものなのです。なので、恐縮することはありません。
「本当に先生には申し訳なくて」
「勝手にやめたり戻ったり……失礼だと思ったんですけど」
「本当なら、先生に合わせる顔も無いんですけど」
などなど。
このような言葉は要りません。むしろ、言われた側は困ります。
教室をやめるたり休んだりするのは、申し訳ないことではありません。もちろん、先生側は、やめて欲しくないし続けて出席もしても欲しいけれど、だからといって、やめたり休んだりすることを、無礼なこと・おかしなこととは思いません。
たしかに、「無礼なやめ方・休み方」「オカシイやめ方・休み方」はあります。相当無礼な人も、現実に存在します。でも、普通にやめた人、普通に休んでいる人に、悪感情を持つ先生はいません。いたとしたら、先生の側がオカシイのです。
戻ってきていただく側としては、普通に戻ってきてほしいという思いを持っています。しばらく行かなかったお店に、また行き始めるくらいの感覚で結構です。
恐縮の言葉も、手土産も要りません。
都合がつかなくなったから来なかった、都合がつくようになったからまた来た、それだけのことではありませんか。
手土産が要るとしたら、それがあったほうが、あなたがやりやすい場合だけでいいです。
レッスン料が、出せないほど値上がりしてたら
教室に復帰の希望を伝え、レッスン料を確認したら、想定外の高い金額になっていた……ありえないことではありません。
もしも、本当に「その金額は出せない」と思うなら、
「やっぱり行きません」
と言うほか無いと思います。
自分から「また入れてほしい」と言って近づいて、でも金額を聞いてまた引き下がるのは、気まずいですね。よく分かります。
しかし、それが正当な決断なら、それしか無いでしょう。
習い事は、義務ではありません。かける時間・労力・金額が、自分にふさわしくないのであれば、「行かない」という決断は妥当です。
「やっぱりやめます」と言うのは、気まずいでしょうが、でもそんなに深く考えることはありません。
先生の側からすると、復帰しそうだった生徒さんが復帰しなかったとすれば残念だし、「何か気に入らないことがあったのだろうか」と考えることもあるかと思いますが、最終的に「仕方ない」と思うのが普通です。間違っても、復帰しなかった人を恨むようなことはありません。
事情はそれぞれにあるものです。あなたはあなたの事情を守り、先生は先生の事情を守ればいいだけです。
レッスンを再開したら、資格取得も再開できる?
たとえば、5級~1級まであるような資格が取れる花の教室で、3級までとって、その後教室をやめてしまっていたとしましょう。
数年後に教室に復帰したとして、速やかに2級取得に向かって行けるかと言うと……これはかなりケースバイケースになります。
技術レベルを、休んでいる間もキープしていたとすると、これは速やかに2級に向かえる可能性が高いです。しかし、レッスンを休んでいた間に技術のほとんどが抜け落ちて、初心者同然になっていたら、まずは元のレベルにまで戻すのに時間がかかるでしょう。
ただし、「腕が初心者に戻っているのだから、級も5級から取り直し」というような、資格のすべてが無になる考え方のスクールは無いと思います。(少なくとも、私はそういう例を知りません)
ある程度上の資格を持っていた人だと、教室の母体の組織(いけばな○○流や、○○フラワースクールなど)にも会員としての所属を持っていることが多いかと思います。そのような所属も、レッスンお休み中に途切れさせていたら、必要に応じて「復活」の手続きをすると良いでしょう。
教室の先生としては、生徒が資格を取ることに意欲的なのは嬉しいことですので、ブランクがあっても、
「上の資格を取りたい」
と言われれば力になりたいと思うのが普通です。資格を取りたい意向があるなら、ストレートにそれを伝えるのが良いです。