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海外で花の習い事を続ける方法

海外で花の習い事を続ける方法

海外で生活することになったときに、習い事をやめたくない、目指してきた資格取得をあきらめたくない……というときのための情報です。

海外で続けやすい花の習い事

長期にしろ短期にしろ、海外に生活の拠点を移すことになったときに、現在学んでいる花の習い事をどう続けていけば良いのでしょうか。

様々な花の習い事の中には、海外で続けやすいものと続けにくいものがあります。どんなものが続けやすいのかというと、

  • 世界的にメジャーなジャンルである
  • 習い事・スクールの本部組織が、海外の活動に熱心である
  • 海外に本拠地がある
  • 世界中で、地域を問わずに入手しやすい材料を使う創作・制作である
  • すべてがWebで学べる、または郵送のやり取りで学べる

↑およそこのくらいになります。

日本の発祥で、日本が本場である花の習い事であっても、それを理由に海外で学びにくいとは限りません。たとえば、いけばなの大流派は、ほとんどが海外支部を持っていて、流派本部に問い合わせれば、一瞬で海外の教室を紹介してもらえることも珍しくありません。

海外で習い事を探す方法一覧

海外でレッスンができる場所を探すには、特定の先生に習っている方なら、まずは自分の先生に相談してみるのが良いでしょう。先生によっては、「海外の教室など紹介する術がない」という人もいるかと思いますが、それが分かってから自分で探しても遅くありません。
自分で探すこととなったら、以下のような方法を試してみましょう。

  • 習い事の、スクールや流派の本部に紹介してもらう
  • 海外の親しい人に紹介してもらう
  • 現地にコネクションがある人に紹介してもらう
  • webで検索して探す
  • 現地で地道に探して歩く
  • とりあえず、日本を出発する前から、色々な人に相談して情報を求める(思わぬ良い方法が、人からもたらされないとも限らないので)

以上の方法を、下記でもう少し詳しく解説します。

スクールや流派の本部に海外の教室を紹介してもらう

(特定の先生に習っている人は、この手続きを先生に頼んでも良いです)

自分の習っているスクールや流派の本部組織に、電話やメールなどで問い合わせてみましょう。遠慮する必要は全くありません。
そのときに、「転入先を決めて欲しいのではなく、あくまでも相談」という姿勢をはっきりさせておくと、紹介されたところに必ず入らなければならないというプレッシャーを感じることなく気軽に話を聞けます。

海外在住の親しい人に紹介してもらう

現地に住んでいて、自分が気兼ねなくものを頼める人がいるなら、家族・親戚でも、友人・知人でもいいので、教室探しに協力してもらいましょう。その習い事に詳しい人はもちろん、特に詳しくない人でも、相談するだけしてみましょう。現地の、その人の人間関係に頼って探すことになります。

海外にコネクションがある人に紹介してもらう

現地にいる人でなくても、現地とつながりのある人であれば、紹介してもらえるチャンスがあるかもしれません。かつて現地に住んでいた人や、現地に家族がいる人など、運よく頼れる人がいるなら頼ってみましょう。
上の項の「現地の親しい人」の場合もそうなのですが、他人に頼む場合には、先方の負担にならない頼み方になるように気をつけましょう。

webで検索して探す

現在では、これが一番手軽です。探し方としては、正攻法で、「習い事のジャンル 地名」で検索するのが良いでしょう。(例:「Birmingham flower arranging」)

しかし、語学が堪能でない場合には、ハードルの高い探し方でもあります。できれば日本語で検索したいと思う方は、少しは日本語でも検索してみましょう。(例:バーミンガム フラワーアレンジ)運よく何かがヒットしないとも限りません。
ほかに日本語で探す方法としては、以下のようなものが考えられます。

  • 習い事の本部組織の公式サイトに「海外教室検索」のページがあればそこで探す
  • 現地の「日本人会」が日本語サイトを持っていれば、そこで探してみる(日本人間の交流に役立てるため、趣味の講座情報を載せていることがある)
  • (日本に本拠地がある団体の場合)本部組織の海外支部が、日本語サイトを持っていて、教室情報を載せていることがある

現地で地道に探して歩く

現地に移ってから、自分の生活圏の中で探していきます。海外に引っ越したら、最初の数か月は落ち着いて習い事などできないこともあるでしょうから、向こうに行ってから自分のペースで探すのも現実的な方法です。

現地で、自分が作った人脈の中で探すのもよし、ネット検索して見つけた教室に見学に行くもよしです。現地で、教室のリアルな評判を聞いて探すのが、一番「良い先生の良い教室」に巡り合うための早道かもしれません。

とにかく色々な人に相談する

単純なことですが、これはやった方が良いです。(人に嫌われるほどしつこく聞いたり、自分がするべき決断を人に押し付けるのはNGです)
思わぬ人が、思わぬ情報を持っていることがあります。日本にいるうちから始めても良いし、現地に移ってからゆっくり始めても良いです。今はLINEやメールで簡単にメッセージをを送りあうことができますので、海外に移ってしまってから日本にいる人に相談するのも容易です。

気軽な相談レベルの会話では、何の道も開かれないことの方が多いかもしれませんが、少なくとも損にはなりません。

花の資格取得を海外で

日本で目指していた資格取得を、海外行きであきらめたくないときには、なんとか取得の方法を探しましょう。とくに、あと少しで取得できるタイミングであれば、ぜひともあきらめないでいただきたいです。

この場合、資格取得のための方法には大きく分けると二つの路線があります。
一つは、「海外に発つ前に、日本にいるうちになんとか資格取得にこぎつける」。もう一つは、「海外に行っても勉強をやめずに、現地で資格を取得する」です。

日本にいるうちになんとか資格取得にこぎつける

主に、以下の二つの方法になります。

  • レッスン・勉強を急ぐ……レッスンを急げば何とかなる状況であれば、先生に理由を話して急いで資格を取得できるレベルにまで勉強を進めましょう。(ただし、先生に「その方法はお勧めできない」と言われてしまうと不可能ですが)
  • 早く資格取得できる特例制度を探す……やむを得ない理由で通常よりも早く資格取得したい場合、それに対応してくれる制度を、習い事の本部組織が備えている場合があります(例:通常は6か月のレッスン期間が義務付けられているところを、特別に申請すれば6か月に満たなくても認めてくれる、など)。そのような制度があるのか、あれば自分にも使えるかどうかを確認してみましょう

海外に行っても勉強をやめずに資格を取得する

簡単にできる方法から順に挙げていきます。

  • オンラインで資格を取る……一部の資格ではありますが、資格試験をオンラインで受けられるものが増えてきました
  • 海外で教室をみつけ、そこから資格を取得する……習い事の本部組織が国際的なものだと現地で簡単に取得できることもあります。また、本部組織が日本にしかないものでも、教室の先生が日本の本部に書類を送れば済むこともあります
  • (資格試験が日本でしか受けられない場合)海外で勉強を続け、資格試験を受けるときだけ帰国する……どうしても取得したい資格で、しかも日本でしか試験を受けられないのであれば、資格試験のタイミングに合わせて帰国し、試験を受けましょう

花の資格を海外で取ったときの注意点

どんな方法であれ、海外で資格を取得したら、資格の証明になる書類(免状・証書・ライセンスの類)を、しっかりと自分のものにしましょう。
日本よりも事務手続きや郵便事情がいい加減な国はあります。来るはずの証書が来なければ、手続きがうまくいっていない可能性を疑いましょう。日本から証書が送られる場合も、資格を出す本部組織が小さい場合は、「海外在住者の資格手続き」に不慣れなこともあり得ます。現在は、どこの組織もメールで問い合わせが可能ですので、不審点があれば遠慮せずに問い合わせてみましょう。


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