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花の資格と内申書(=調査書)

花の資格と内申書(=調査書)

内申書には、花の資格や活動実績を書けるものなのか?……という質問にお答えします。

花の資格は内申書(=調査書)に書けるのか

いわゆる内申書とは、正式には調査書といい、在学している生徒の成績・能力などを記載し、主に進学先への受験用に提出する目的で、学校の先生が作る書類です。

書類のメインは学業成績になりますが、「資格」や「文化活動」などを書く欄もあり、花・フラワーの資格を持っていれば、それを記載することもできます。内申書に書けるのか、書けないのか、という質問であれば、答えは「書ける」となります。
ただし、花の資格の記載が大きな効力を発揮できる進学先は、それほど多くはありません。それでも、

「(部活で資格を取った場合)部活動に熱心だった生徒」
「文化活動に興味を持っている生徒」
「粘りづよく資格取得の勉強ができる生徒」

というアピールにはなりますので、少なくとも書いて不利になることは無いです。花の資格は、中学受験にも、高校受験にも、大学受験にも書くことができます。

内申書(=調査書)は、先生が書くもの

内申書(=調査書)を作るのは、担任の先生の役目です。生徒が自分で書くわけではありません。なので、生徒の側にできることは、内申書に書く材料を提供することだけです。

よく、「内申書に、資格は書いても良いものか?」と悩む人がいますが、持っている資格があるのなら、とりあえず先生にその旨申告してみれば良いです。先生が、受験の役に立つと思えば書くでしょうし、特に必要ないと思えば書かないでしょう。これは、その道のプロである先生に任せて良いところです。

こんな資格を持っていると申告することに、何もデメリットはありませんので、申告できるものはすべて申告しましょう。一般の人が聞いたこともないような資格や、進学先に特に関係ない資格でも、全く問題ありません。ふるい分けは先生に任せましょう。
はっきりと「それはダメだ」と規定されていなければ、在学中に取った資格でなくても申告していいです。(例えば、小学生のときに取った資格を高校受験で申告するような)

花・フラワーの有資格者には、子供の割合は非常に低いです。なので、一番簡単に取れる入門レベルの資格でも、中学生・高校生なら持っているだけで大したものだと言えるものはあります。「一番下の資格だから」などと遠慮することはありません。

内申書(=調査書)に資格を書くには、証明するものが必要

内申書に資格を記載してもらうには、それを証明するものが必要です。資格を取った時には、免状や修了証の類が必ずあるはずですので、資格を先生に申告するときにはそれを添えます。
免状の類は、なぜか頑張って取った人でも管理が甘く、どこかへやってしまうことは少なくありません。
有資格の証明書は、発行元に頼めば再発行してくれるところもあります(応じてくれないところもあると思います)が、無料で出してくれるところは無いと思ってください。

何かに役立つかと思って取った免状を、その「何かの時」に見失ってお金をかけて再度用意するなど、こんなばかばかしいお金の使い方はありません。大事な時にこそ免状・修了証は要るのだと思って、しっかり保管しておきましょう。

内申書(=調査書)の作成時期

すでに持っている資格を内申書に書いてもらうときには、書類自体の作成時期などあまり関係ありません。関係あるのは、

「内申書の作成に間に合うように資格を取ろう」と考えている場合

です。

内申書の正確な作成時期は、各学校で確認できます。これは重要な情報なので、質問すれば先生は答えてくれます。正確な情報が必要だと思ったら、事前に確認しておきましょう。

仮に、ある学校で、9月末日までに内申書を作成するものとしましょう。
そうすると、例えば資格試験が9月で、試験の結果が通知されるのが10月の一週目だった場合、合格しても内申書には記載できなくなります。(少々の日にちなら、過ぎても追加記載できることもあるかもしれませんが、それを当然と考えない方が良いです)なんとなく9月受験なら大丈夫だ、と思っていたとしたら、当てが外れることになります。

花の資格は、ほとんどの学生にとって、内申書の上でそれほど重要な記載ではありません。むしろ、「無いよりは」という程度のものです。それが受験の合否にかかわることもほぼ無いようなものです。
しかし、当然書けると思っていた資格が書けないとわかると、思いのほかがっかりするものです。受験時期や、申請時期を自分で選べる資格であれば、内申書の締め切りに間に合うように取ることを考えましょう。
「私はこれこれの理由で、いつまでに資格が欲しい」
という希望は、教室の先生にはっきり言って良いと思います。本人の実力や、確保できるレッスン時間の関係で、「それは難しい」と言われることもあるでしょうが、できる限り希望をかなえてくれようとするはずです。

花の資格は、どの欄に書かれる?

(書式により、記載欄の名称はことなりますので、およそ一般的な情報として書きます)
花の資格が書かれる欄は、学校の部活で取ったのであれば「部活動」の欄に、校外のレッスンで取ったものであれば、「校外活動」などの欄になります。

内申点への加算は……

花の資格で内申点に加算が入ることは、まずありません。あるとすれば、よほど特殊な場合です。

資格以外でも、花・フラワー関連で書いてもらえるもの

花のジャンルで、資格以外で内申書に書けるものを挙げますと、以下のようなものがあります。(学校によっては記載しないものもあります)

  • (花・フラワー関連の部活だった場合)部長職
  • (花・フラワー関連の部活だった場合)副部長職
  • 花展の受賞歴
  • 花展の参加歴

上記の中で、一番弱いのは「花展の参加歴」です。
運動部の場合、大会に出場しただけでは記載されず、大会で上位入賞しないと記載の対象にならない、というようなことがありますが、「花展に参加」も同様に考えられことがあるのでしょう。しかし、中学生・高校生で花展出品というのは、意外に特別な経歴になります。(管理人は、10歳からいけばなを習いましたが、花展初出品は成人してからです)なので、「受賞も何もしていない、参加歴だけ」であっても、一応先生に申告してみる価値はあります。

花・フラワー系の部活について

最後に、花・フラワー系の部活について書いておきます。

小学校から高校まで、どんな学校でもそうですが、花装飾の部活(いけばな・フラワーアレンジメント)は、週に一回か、それ以下くらいの頻度で参加するのが普通です。なぜなら、花の部活は、一回ごとに花代がかかりますし、週に二回も稽古していたら、家が花だらけになってしまうからです。

ということはつまり、月に何回か参加すればすむということです。塾通いや補講を取ったりして忙しい生徒さんでも、入りやすい部活と言えます。
そして、ごく普通にまじめに参加していれば、何らかの免状・ディプロマはだいたい取れます。しかも、受講料はほとんどかからずにとれるのです。
これは、なかなかお得な習い事と言えるのではないでしょうか(部活は損得ではないかもしれませんが)。


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