園芸教室では何が学べる?
一般的に、「園芸教室」(=ガーデニング教室)というものは、どういうことが学べるのか?どんな道具が必要なのか?などの、情報を紹介します。(あくまでも「一般的」な情報です。園芸教室は、教室主催者の専門分野や教室の環境により、かなり内容が異なります)
園芸教室では、誰が指導してくれる?
園芸教室の講師は、以下のような場合が多いです。
- 園芸系の有資格者
- 花屋・園芸店・植木屋などの人
- 園芸系の学校を出た人
- 園芸マニアの人
- 特定の植物の研究者やマニアの人
上記の中には、特に「資格」と名の付くものを持たない人も含まれます。肩書は関係ないとは言いませんが、一見立派に見える肩書・経歴よりも、楽しく学ばせてくれる、分かりやすく学ばせてくれるという評判のある講師につくことをお勧めしたいです。
園芸教室は、どこが主催している?
園芸教室は、いろいろなところが主催しています。以下に、その例をいくつか挙げます。
花屋・園芸店・植木屋
花屋・園芸店・植木屋などが主催している園芸教室は、資材や苗ものを一般の販売価格より少し安く買えたりするメリットがあります。また、苗ものの優秀な目利きがいる店だと、良い苗もの、珍しい苗ものなどを扱うことができます。
講師は、外部から呼ばれることもありますが、店の人間が教えてくれるところがほとんどでしょう。店の人が講師を務める場合、必ずしも資格のある人ではなく、業務で経験と知識を蓄えた、実地のプロとして教えてくれることも多いです。
植物園
公営の植物園や、緑の相談所が開催しているものは、使用する資材や苗ものの実費のみで受講できることもあります。
植物園主催の場合、その植物園の得意分野の内容になるものと思ってください。例えば、バラ園がメインの植物園であれば、バラの専門家がいるはずなので、バラ栽培の講習になる、というようなことになります。
カルチャースクール
何らかの資格を持ったプロが講師を務めることが多いです(例:園芸装飾技能士)。
カルチャーには様々な講座があり、園芸の基本から、苔玉・テラリウム・ハーブ・寄せ植え・多肉植物などの、単一のジャンルに特化したものまであります。
個人教室
個人で園芸教室を主催している人は、園芸関係の業務経験があるか、園芸系の資格を持っているか、長年園芸マニア生活を送ったような人です。
個人教室の場合、主催者=講師がどんなジャンルに詳しいのか、どんな人脈を持っているのか、どんな場所で開催するのかで、だいぶ教室のカラーが変わります。
必要な道具
最近の園芸教室は、手ぶらで行けるタイプが主流です。自分の道具を持ち込んでもいいが、教室にも備えているので持ってこなくても大丈夫、というスタイルです。こだわりの道具がある人は、自分で持って行ってもいいわけです。(道具の貸し出しは、ほとんどが無料ですが、稀にレンタル料が必要な場合があります)
手ぶらで行ける教室でも、エプロンや手袋などは、個人の物を持っていくことを推奨しているところもあります。受講者個人の感覚で、「これは人と共用したくない」と思うものは、自分で用意する方が良いです。
実際に園芸教室で使用する道具は、講座の内容によってかなり異なりますが、よく使われるものは、
園芸鋏、スコップ、ピンセット、霧吹き、ふるい、割りばし、ガーデニングフォーク
などです。
園芸教室では何が学べる?
上にも書きましたが、園芸教室は、環境(主催場所や講師の専門分野)により、学べるものはかなり異なります。ほとんどの教室は、「何が講座のメインなのか」を明らかにして集客しているので、内容をよく理解してから参加しましょう。確認しないで申し込むと、思っていた内容と違い、がっかりしてしまうこともあります。(単発の無料教室なら、よくわからずに飛び込んでもそれほどの後悔はないかと思いますが)
以下に、よくある「園芸教室で学べる内容」を挙げてみます。
- 園芸知識……園芸用土、肥料、薬剤、植物について、園芸道具についてなど。座学の場合もある。園芸知識は、ごく軽く触れるだけの教室も、何回かじっくり座学で学ぶこともある
- 季節ごとの植物の栽培・管理
- 寄せ植え……これが一番多いです
- ハンギングバスケット
- 園芸相談……受講者の具体的な園芸上の悩みを聞き、指導してくれる
- 特定の植物に特化した内容(例:バラ、クレマチス、竹、サボテン、菊、あじさい、蘭etc)
- ハーブ
- 山野草
- 観葉植物
- フルーツ
- 野菜
- 園芸デザイン
- テラリウム作り
- 苔玉作り
- 箱庭作り
講座によっては、受講者に、講座のテーマを募集するところもあります。例えば、
「ハーブの寄せ植え希望。ラベンダーをぜひ入れてください」
くらいの要望に応えてくれることもあります。自分の受けたい講座テーマがあれば、運営側に積極的に伝えると良いです。
園芸教室の「実習」
受講者の実作業の無い園芸教室は、ほぼありません。(わずかながら、知識に特化した座学の講座や、講師の手本を見るだけの講座があります)
実習の様子は、各教室でかなりちがいがあります。
屋外のガーデンで、腕カバーとガーデンブーツで作業するところもあれば、教室の机の上で、手がちょっと汚れる程度の簡単な作業で済むところもあります。実作業を含む講座は、作業の満足感が、楽しむための大事なポイントなので、自分の望むタイプの実習を行っている講座かどうかをあらかじめ確認しましょう。
園芸教室で聞かれる「不満」
園芸教室の受講者にありがちな「不満」を挙げておきます。
- 自分の園芸スキルと合わない
- 講師の先生とセンスが合わない
- 自分の好きな植物が、あまり取り上げられない
- 講座の内容が、自分の家ではできないことばかり
上記のうち、上の二つは、教室を移らないと解決は難しそうです。
下の二つは、自分から望む講座を提案することで、解決できることもあるかと思います。
上記の4つとも、事前の情報収集で見極められることもあるので、失敗したくなければなるべく情報を集めましょう。公式サイトなどで、受講中の画像が見られる場合は、受講者の表情だけでなく、その背景に写っている設備なども良くみてみましょう。