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「花の習い事でかかるかもしれないお金」一覧

「花の習い事でかかるかもしれないお金」一覧

花の習い事・資格取得でかかることになるかもしれないお金はこんなものが考えられる……という一覧です。あくまでも、「かかるかもしれない」ものを列挙しただけで、全部の金額が誰にでもかかるというわけではありません。むしろ、大部分の人が「レッスン料」と「材料代」で済むのが花の習い事なのです
この記事で挙げたものが大半かかるような人は、だいぶ本格的に習っている人です。本格的な領域に入っていこうとしている人は、少し念入りに見ておくと良いかもしれません。

レッスン料

ほとんどの習い事は、レッスン料がかかります。ごくまれに、「材料費のみ」という場合がありますが、それはほとんどボランティアの意識で開講されているか、指導している人が道楽でやっているものです。

花関連の習い事は、以前は月謝制が主流でしたが、現在は「1レッスン制」が増えてきています。
月謝、もしくは1回のレッスン料は様々ですので、これから選ぶ人は、自分が思っている金額の水準で探しましょう。一般的には、講義・材料のレベルが高い教室、設備やケアが行き届いている教室ほど、かかる料金は高いです。

入会金

入会金は、不要な教室もあるので、レッスン料を先に書きましたが、かかる順番としては、レッスン料よりも入会金を収める方が先です。

入会金がかかる教室とかからない教室の割合は、正確なところは分かりませんが、管理人の体感としては「かかる教室の方が多い」と感じます。かかるかからないの差は、主催者の考えの差や、教室のシステムの差です。
総じて、入会金を必要とする教室は、「規模が大きい教室・運営に法人がかかわる教室・ケアが手厚い教室」が多いです。反対に、入会金不要の教室は、「規模が小さい教室・個人教室・主催者の儲ける気持ちが希薄な教室」が多いです。

入会金の金額は、月謝(もしくは月のレッスン料)と同じくらいが相場です。

材料費

材料費とは、たとえばフラワーアレンジメントやいけばななら「花材費」。ガーデニング系なら花苗などの、その教室のメイン材料です。材料費は、毎回定額の教室と、そうでない教室があります。また、講義だけで実習が無い講座だと、もちろん材料費はかかりません。

傾向としては、上質な材料・珍しい材料をたっぷり扱うような、本格的な教室ほど高くなります。
材料費がおよそどれくらいかかるのかは、各教室に問い合わせれば教えてくれます。

テキスト

テキスト代は、資格取得のための教室であれば、必ずかかると思ってください。特に資格のための習い事ではなく、楽しみや気軽さを重視している教室だと、テキストは無い場合もあります。

テキスト代がかかる場合、その値段は教室やジャンルにより様々です。テキストが立派なものだと、それだけで何千円かかかることもあります(何万円、というテキストは、管理人は見たことがありませんが、ジャンルによってはあるのかもしれません)。

(主に通信講座で)動画

教室に通うタイプの習い方ではあまり動画にお金をかけることはありません。よくあるのは通信講座です。

道具類

モノを作るタイプの習い事は、何らかの道具を自分で準備することが多いですが、教室によっては、すべての道具がそろっていて、習う側は何も用意しなくて良い場合もあります。
代表的なものだけ下に挙げてみます。

  • 鋏(いけばな・フラワーアレンジメントなど)
  • ナイフ(フラワーアレンジメントなど)
  • 花器(いけばな・フラワーアレンジメントなど)
  • 剣山・花留め(主にいけばな)
  • スコップ(園芸系)
  • グローブ(園芸系)
  • ピンセット(ハーバリウム、押し花etc)

消耗品

消耗する資材類です。教室で使う消耗品類は、レッスン料に含まれていることが多いです。また、花材などをすべて含んで「材料費」としている教室もあるので、「ワイヤー何本でいくらです」というような細かい会計をするところはほぼありません。

  • オアシス(フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーなど)
  • ワイヤー(フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーなど)
  • フローラルテープ(フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーなど)
  • セロハン・ラッピングペーパー
  • 接着剤(プリザーブドフラワー・押し花など)
  • リボン(フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーなど)

資格取得費

各種資格の取得で、無料で取れるものは無いと思います。(検定の中には無料で取れるものがあるかもしれません)少なくとも数千円の料金はかかります。

「講座受講費」に、資格取得費まで込々になっているというケースはあります。その場合、改めて「資格取得費」を払う必要がありませんが、要するに受講する時点で資格取得費用は取られているのです。そのような講座、特に受講費一括前払いの講座は、資格を取っても取らなくてもかかる費用は変わりませんので、最後まで受講して資格申請しないとあまりにも勿体ないです。

創作・工作系の花の習いごとでは、技術を習うことは、必ず資格取得につながるものではありません。楽しんで花を生けたり、綺麗な仕立物を作るだけでも、十分良い趣味と言えます。そのような教室で、資格を取るかどうかは受講者次第です。
全く必要ない人は取らなくていいし、
自分のお小遣いで出せる範囲でとるだけでもいいし、
指導資格までは取ると決めて頑張るのもいいし、
何があっても一番上位の資格を目指す、というのでも良いです。

資格に階級がある場合(例:1級、2級…や、初級、中級…のような)下の資格から上の資格にいくにつれて、資格取得費は上がっていくのが普通です。資格を出す母体団体の中で一握りの人しか目指さないような高位の資格だと、取得費は6桁にのぼることもあります。

資格取得の考え方の一例として、管理人自身の経験はこちらに記事にしています→【実例】私はこんな風に生け花の免状を取りました

年会費

※ここから下の項目は、ある程度本格的な学習・資格取得を目指していく人用です

民間資格で、専門性の高い資格を取ると、資格の発行母体に年会費を納めることが多いです。発行母体を支えていくための支出と考えて良いです。
各団体・スクールにより、年会費の金額は幅があります。
「発行母体を支えるための金額」だと書きましたが、一方的に発行母体が得をするということではなく、年会費を納めることで、一人一人の有資格者にもメリットがあるのが普通です。

たとえば、年会費を納めている会員だけが、

  • 資格申請ができる(つまり、自分の生徒さんに資格を出してあげられる)
  • 公式のマークを付けた看板・ポスターを掲げられる
  • 母体組織・スクールから仕事がもらえる
  • 母体組織・スクールの主催イベントに参加できる
  • 物品を割引で購入できる

↑などのメリットを享受できます。
年会費を払うか払わないか選べるのであれば、「年会費の出費が、メリットを考慮しても高すぎる」と感じるときには、払わない方向を考えても良いでしょう。

イベント参加費

※参加したい人だけにかかる費用ですが、本格的にやればやるほど、参加したいイベントは増えるものです

イベントとは、展覧会や、大会、コンクールの類です。ある程度本格的に勉強していくと、展覧会出品や、大会、コンクールに参加するお誘いがかかることもあります。全くお金をかける気が無いのであれば、すべて不参加の選択もできますが、熱心に一つのジャンルにのめり込むと、「自分も作品を出したい」「せめて、見に行きたい」という欲は出てきて不思議ではありません。

作品展などに出品すると、ほとんどの場合で出品料がかかります。金額は一般的に、小さな作品展なら少なく(4桁くらいから)、大きい作品展なら高額になります(6桁くらいまで)。海外の大会に参加するなら、出品料のほかに渡航の費用もかかります。

出品はせず、見に行くだけでも、行き先が遠ければそれだけ多くのお金がかかります。

特別なレッスン料

上のレッスン料の項とは少し違うレッスン料です。(受けたい人だけが受けるタイプのレッスンです)
上のレッスン料を「いつものレッスン料」とすると、こちらは「特別な時にある、特別なレッスン料」です。例えば、高名な先生のレッスンを特別に受けさせてもらうとか、上位の資格の試験対策のために、高度な技術のレッスンを特別に受ける、などのときのレッスン料です。

そのようなレッスンは、講師・受講場所・教材などが特別なので、いつものレッスン料よりも高額なことが多いです。

特別な材料費

これも、普段のレッスンの材料費ではなく、使いたい人だけにかかる特別な材料費です。

たとえば、作品展出品のための材料だとか、個人的に腕を上げたいため、または創作意欲を満足させたいためにグレードが高い材料を購入してかかる費用です。一つのジャンルを突き詰めていくと、人間はどんどん目が肥えていくので、良い材料へ良い材料へと寄っていくものです。それは、贅沢をする楽しみにもつながります。材料費というものは、意外と天井が無く、出し始めたらきりがありません。

特別な道具

これはかなり人によります
初心者の頃は、一案安価な道具を最低限そろえておけば良いですが、ベテランになってきて、色々なこだわりや、特殊な創作に目覚め始めると、素人レベルの道具では満足できなくなっていきます。これも、上の項の「材料費」と同様、お金をかけはじめるときりがなくなります。

創作・工作系の作業は、素人には想像することもできない道具を使う機会があり、たとえば管理人はいけばなのジャンルの人間ですが、なんとチェーンソーを持っています。道具マニアの傾向のある人は、要注意です。


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