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花器の処分方法:人にもらってほしいなら

花器・花瓶の処分方法:人にもらってほしいなら

不要になった花器を誰かにもらってほしい、誰かにゆずりたい、と思っている人のための情報ページです。

※花器の処分方法として、下の二つの方法の情報もご活用ください

花器をもらってくれる人はどこにいる?

花器を処分しなければならないときに、捨てるにはもったいない、または忍びないという理由で、
「誰かにもらってほしい」
と思う人は多いです。

最近は、食器などはリサイクルの方法がかなり充実してきて、自治体やボランティア団体に持ち込むと良きように活用してくれることもできるようになっています。しかし、残念ながら花器類は、そのようなリサイクルシステムが出来上がっていません。
なので、第二の使用者にもらってほしいと思うなら、自分でその人を探さなければなりません。

身近な人に声をかけて、花器をもらってくれる相手を探す

地道な方法ですが、結局これが一番良い方法かもしれません。
人によっては、声をかけてみても、誰一人もらってくれないということもあるかと思いますが、処分を急いでいないなら、気長にほしい人が現れるのを待ってみても良いのではないでしょうか。

花器をほしがってくれる人を探すコツを言いますと、たとえば、ねらい目は以下のような人です。

  • 花を習っている人……人によっては、全部もらってくれることもあり得る。また、その人本人は不要でも、花仲間に声をかけてもらえば、ほしい人が現れるかもしれない
  • 「教育」や、「資格取得」の現場に縁がある人(学校の先生、カルチャーセンターの職員、子供の情操教育関連の職についている人etc)……要するに、花のレッスン場に近しい人です
  • 花屋……懇意の花の先生に声をかけてもらったら、欲しい人がいるかもしれない
  • ネットオークションマニア……ただでさしあげるから、全部オークションで売っていい、と言えば引き取ってくれる可能性大

ちなみに、和風の花器だからいけばなにしか使えないとか、洋風の花器だからフラワーアレンジにしか使えないというものでもありません。花の世界では、和と洋の垣根はかなり以前から無くなってきています。
なので、いけばなを習っている人に「洋風の花器をあげる」と持ちかけてもいいし、フラワーアレンジメントを習っている人に「和風の花器をあげる」と持ちかけてもいいのです。

花器が大量にある場合、一人の人に全部押し付けようと思わないで

一人の人が全部持って行ってくれたら一度で片付きますから、それが楽で良いですが、そううまくはいかないことの方が多いです。
現実的には、あの人に3つ差し上げ、この人には2つ差し上げ……という感じでもらわれていくと思います。一般の人がもらっていく場合、そんなにたくさんの花器を急に引き取れるものではりません。

また、「ただであげるんだから良いだろう」と、あまり欲しそうでもない花器を押し付けるのもやめてあげてください。
女の人なら、「洋服をもらうのと一緒なんだ」と説明すると分かってもらえると思うのですが、花器をもらうというのは、何でも良いわけでもないのです。場合によっては、100個見ても、一つも要らないことだってあります。(私も経験があるのですが、ある程度の数を見せてもらってしまうと、「一つもいらない」とは言いにくいもので、結局小さめのを一つ選んでもらって帰る……ということになります)

花器を人にゆずる前にする最低限のチェック

ただで差し上げようという場合、そんなに手をかけることはありません。少々の汚れ、少々の埃くらいなら何もしなくていいです。
さすがにこれは……となるのは、埃の絨毯に覆われてるとか、ベタベタな何かが付いてるとかいうレベルのものです。ご自身で、触るのがためらわれるような汚れがあったら落としておいてください。(その汚れのせいで、もらわれないかもしれないのです!)

微妙なのは、破損しているものでして、私などは、気に入った花器なら、ふちがちょこっと欠けているくらいなら喜んでもらってきてしまいます。
そういう人もいるので、差し上げる相手に「ここが割れているけど……」と言ってみると良いでしょう。あとは、もらうほうがそれをどう思うかの問題ですから。

また、箱書きのあるもの、箱に書きつけが入っているものなどは、「安物だろう」と思っても一応はチェックしましょう。少し良いものだったら、たとえ高値で売れるような品ではなくても、「赤の他人にただで払下げ」はやめたほうが良いこともあるでしょう。

高級・特殊・専門的な花器を、人にもらってほしいと思うなら

本来なら簡単に人にあげてしまうべきでないような花器、つまり、高級・特殊・専門的・何か言われがあるなど、何らかの突出したものを持った花器を誰かにゆずっても良いと思うなら、それなりの場所・人(=花器にふさわしい場所・人)にゆずることを考えましょう。

たとえば、いけばな流派の家元に縁があるような花器なら、その流をかなり本格的に勉強している人に。本当に貴重なものであれば、いっそ流派の本部に。
有名陶芸家の作なら、その陶芸家のコレクターや、陶芸を見る目がある人や、いっそ記念館などに。

私がそういうものを持っていたら、多分、ただでゆずらずに売るような気がしますが、「お金にする気ナシ」であれば、なるべくふさわしい行き場を見つけてあげてください。


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