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花の資格を取るのに何年かかる? 早く取れる資格は?

花の資格を取るのに何年かかる? 早く取れる資格は?

花の資格を取得するのに、どのくらいの期間がかかるかというと、「資格によって違う」としか言えません。この記事では、花の資格(当サイトで紹介している資格と、その他の花の資格)を取るのに要する期間がおよそどれくらいかかるものなのか、また、ジャンルにより取得期間に特徴はあるか、などについて解説します。

資格を取るのに何年かかる?

下に挙げる年数(日数)は目安です。のんびり学習する人と、積極的に早く取ろうと学習する人では違いが出て当然です。また、教室の考え方にもより、「詰め込みで短期間で取得させるのは勧められない」という見識の先生もいます(立派な見識だと思います)。

  • フラワー装飾一級技能士……試験を合格すればすぐに取れる(ただし、受験資格に7年以上の実務経験が必要。専門高校等の在学中に2級に合格している場合には、卒業後2年の実務経験を経て3年目に受検可資格を得られる)試験に受かるための勉強期間は、受験者の能力・経験によるが、少なくとも半年はかかると考えて良い。準備が半年以下で済む人は少ないと思う。準備に1年以上かけるのも、ごく普通のこと
  • フラワーデコレーター3級……課題5つを提出すると申請可能(5回の提出を、例えば「月3回ペース」でレッスンを受けるとすると、2か月あれば申請まで進める)
  • フラワーデコレーター2級……カリキュラムを修了し試験を受けるまで、標準で1年ほどかかる
  • フラワーデコレーター1級……カリキュラムを修了し試験を受けるまで、標準で2年ほどかかる
  • NFD3級……カリキュラム40単位を修了してから試験を受ける(=少なくとも40レッスン必要と言うこと。つまり40レッスンをこなせる期間が必要)
  • NFD2級……カリキュラム40単位を修了してから試験を受ける(=40レッスンをこなせる期間が必要)
  • NFD1級……カリキュラム40単位を修了してから試験を受ける(=40レッスンをこなせる期間が必要)
  • マミフラワー講師……ビギニング36単位・アドヴァンス36単位・プログレス36単位・専攻科26単位(総計134単位)を修了後に講師試験を受ける(=134レッスンをこなせる期間が必要)
  • マナコフラワー教授……普通科24単位、高等科24単位、師範科40単位、教授2級36単位、教授1級36単位を修了後に試験を受ける(=総計160レッスンをこなせる期間が必要)
  • 草月流……最初の免状(20単位必要)を取るのに最短でも3か月くらいかかる。入門~師範免状までなら、110単位をこなせる期間が必要
  • 池坊……指導免状まで、急いで取っても3年ほどはかかる(3年より早いのはあまり現実的でない、とのこと)
  • 小原流……指導資格:准教授までは72単位が必要。つまり、72レッスンをこなせる期間が必要
  • 園芸装飾一級技能士……試験を合格すればすぐに取れる(ただし、受験資格に7年以上の実務経験が必要)試験に受かるための勉強期間は、受験者の能力・経験によるが、少なくとも半年はかかると考えて良い。準備が半年以下で済む人は少ないと思う。準備に1年以上かけるのも、ごく普通のこと
  • グリーンアドバイザー……園芸知識豊富であれば、試験当日の講習を受けるだけでも取れる
  • 初級園芸福祉士……定められた数日の講習の後に試験を受けて取るが、準備期間は数か月は必要
  • ハンギングバスケットマスター……講義後に試験を受けて取るが、実物を作る練習も含め、少なくとも事前準備に数か月は必要(すでにハンギングバスケットのスキルが高い人はこの限りではない)
  • ハーブ検定1級……12回講習を受けると受験できる。標準的には1年以内
  • プロフェッショナル・インストラクター・オブ・ハーブ(PIH)……標準的には2年以内
  • JHSインストラクター……標準的には2年以内
  • 日本プリザーブドフラワー協会(jpfa)ディプロマ……カリキュラム12単位を修了してから試験を受ける(=12レッスンをこなせる期間が必要)
  • 二級造園施工管理技士……基本的には年単位の実務経験が必要(こちら参照のこと)。受験勉強期間は、受験者の能力・経験により、短ければ数か月で合格できることもある
  • 一級造園施工管理技士……基本的には年単位の実務経験が必要(こちら参照のこと)。受験勉強期間は、受験者の能力・経験により、短ければ数か月で合格できることもある
  • カットフラワーアドバイザー……受験申込後にテキストが送付された時点から勉強すれば間に合う。つまり、受験準備は数か月で大丈夫。基礎知識が豊富な人は、試験の当日講習だけでも合格できる
  • エディブルフラワーコーディネーター……一日の講習で資格取得できる
  • 花セラピストインストラクター……2級10単位・1級15単位・インストラクター20単位(総計45単位)を受講して取る(=45単位をこなせる期間が必要)
  • 【通信講座】庭園管理士……標準で約6か月
  • 【通信講座】ハーブコーディネーター……標準で約7か月
  • 【通信講座】ローズ・コンシェルジュ……標準で約6か月
  • 【通信講座】ガーデンコーディネーター……標準で約8か月
  • 【通信講座】ガーデニングアドバイザー資格 ……標準で約6か月

早く取れる花の資格は?

上のリストの中から、早く取れるものTOP8を挙げてみます。
(「取れる」という表現をしていますが、誰でも必ず取れるという意味ではありません。本気で取得しようと思って向き合えばその日数で取れる、ということです)

  • エディブルフラワーコーディネーター……一日で取れる
  • グリーンアドバイザー……一日で取れる
  • 日本プリザーブドフラワー協会(jpfa)ディプロマ……4か月ほど
  • 初級園芸福祉士……4~6か月ほど
  • 庭園管理士……標準で約6か月
  • ローズ・コンシェルジュ……標準で約6か月
  • ガーデニングアドバイザー資格……標準で約6か月
  • ハンギングバスケットマスター……スキルにより異なるが、数か月~1年以内ほど

↑のリストの資格を見ると、知識を仕入れれば取れる資格がほとんどであることが分かります。いけばなやフラワーアレンジメントなどの、技術を積み重ねて上達していくタイプの資格は、数か月で取るのは難しいということです。(いけばなやフラワーアレンジメントでも、最初の資格くらいは数か月で取れますが、指導資格となるとそれでは難しいです)

レッスンをこなす月日の考え方

資格を取るのに何年かかる?の項で、何か所かに「〇〇レッスンをこなせる期間」という書き方をしています。この期間の考え方(というか算出の仕方)は、以下のようになります。

一般的には、たとえば「10単位」をこなすには、10レッスンが必要と考えて良いです。しかしたまには、1レッスンではその単位をこなしきれずに、2レッスンにわたって一つのカリキュラムを勉強することもあり得ます。ですが、基本的には「10単位=10レッスン」と考えて大丈夫です。
では、10レッスンはどのくらいの日数がかかるのかと言うと、それは各教室・講師・受講者によって異なります。
たとえば、月に一回のレッスンであれば、10レッスンに10か月かります。
月に3回のレッスンであれば、三か月ちょっとかかります。
週一回のレッスンであれば、2か月ちょっとです。
ハイスピードでレッスンを進めようと、週2回レッスンにすれば、一か月ちょっとになります。

レッスンのペースは、教える方と教えられる方の双方の都合や考え方で決まるものです。なので、教室の側が毎週開いていても、通う側が月一回しか行けなければ月1ペースでしか勉強は進みません。
また、技術を積み重ねるタイプの習い事では、あまりにも短期に詰め込むレッスンは避けるのが普通の考え方です。いけばな教室で、10単位を10日で取らせるような先生はまずいません。

とにかく早く取りたいなら……

資格の内容よりも、「早く取る」ことだけを考えているのであれば、上に挙げた中では1日でも取れるエディブルフラワーコーディネーターが良いでしょう。もしくは、通信講座で取れる資格を、許されている最速で修了するのもお勧めです。

上の項に、元来スピード取得には向かない資格であると書いた「実技系」の習い事の中では、早く取れるのはハーバリウムです。プリザーブドフラワーも、いけばな・フラワーアレンジメントよりは、比較的早く取れます。
実技系で資格を早く取りたい人は、教室の先生に、率直に「早く資格が欲しい」と申告しておくと良いです。何か理由があって早く欲しいのであれば、その理由も言えるとさらに良いです。
例えば、
「学生のうちに」
「海外赴任が決まったのでその前に」
などの理由を聞けば、協力しようと思ってくれる先生は多いはずです。


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